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交通事故の過失割合で加害者にゴネ得させないための対処法

交通事故の賠償額を決定する上で、重要な要素の一つに過失割合があります。

この過失割合は原則当事者同士の話合いで決定されることから、加害者がゴネることにより、いわゆる「ゴネ得」をする場合もあります。

本稿では、交通事故の過失割合で加害者にゴネ得させないための対処法について、詳しく解説していきます。

交通事故における過失割合について

交通事故の損害賠償額は、当事者双方の責任の割合に応じて決められます。

この責任の割合のことを過失割合といいます。

過失割合は、原則として当事者間の話し合いによって決められます。

当事者が保険会社と契約をしている場合には、それぞれの保険会社同士が当事者に代わって協議を行います。

当事者間の話合いによって過失割合の算出をすることが難しい場合には、交通事故に詳しい弁護士に依頼し交渉を行ったり、それでも話し合いがまとまらない場合には、損害賠償請求事件として管轄の地方裁判所に訴訟提起を行い、裁判所の介入によって過失割合を決定していくこととなります。

過失割合の算出方法

過失割合は、弁護士に依頼すると過去の裁判例に基づいて算出をおこないます。

交通事故の事案は、これまでに蓄積された裁判例によって類型化がされており、各類型ごとに基準となる具体的な過失割合が存在します。

過失割合を算出する場合には、この基準となる過失割合に基づき、個別具体的事情を考慮しながら当該事故における過失割合を決定していくこととなります。

加害者にゴネ得させないための対処法

上述のように、過失割合は一定程度基準となる割合が交通事故の類型ごとに定められており、同様の類型の事故である場合には当事者間の過失割合が大きく異なることはありません。

もっとも、加害者としては少しでも自身の過失が少なくなるように最後までゴネてくる可能性があります。

このような場合に加害者にゴネ得させないためには、以下のような対処法をとることをおすすめいたします。

 

⑴客観的証拠や第三者の証言に基づいて話し合いを行う

当事者同士の記憶や認識のみを根拠に話し合いを行うと、少しでも自身に有利に話し合いを進めたいと考える加害者が事実とは異なる内容の主張をしてくる可能性があります。

ドライブレコーダーや目撃者の証言など、客観的な証拠や証言に基づいて話し合いを行うと、中立公平な観点から話し合いを進めることができ、加害者のゴネ得防止に繋がります。

 

⑵双方の主張は書面によって行う

口頭のみで話し合いを行うと、話し合いが進むにつれて、言った・言わないの争いとなる可能性があり、また、主張の整理が困難となります。

この点、しっかりとすべての主張を書面に残して話し合いを進めることで、トラブルが生じる可能性が低くなり、また円滑に話し合いを進めることができます。

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