自己破産

■自己破産の手続きと効果
自己破産は、債務者の全財産を換金・分配し、免責許可決定を受けることによって全ての債務をリセットする手続きです。

破産手続きは、裁判所に破産手続開始決定の申立てを行い、開始決定を受けることによってはじまります。手続きが開始すると、債務者審尋を通して債務状況を調べ、同時廃止事件・管財事件の区別が行われます。

管財事件では、破産管財人の選任や債権者集会の手続きが行われます。こうして債務者の財産が分配され、免責審尋を経て免責許可決定へと進んでいきます。

これに対し同時廃止事件では、債務者の財産額が大きくないため、分配手続きを経ることなく免責審尋・免責許可決定へと進んでいきます。

免責許可決定が出て、これが確定すれば、非免責債権を除くすべての債権を免れることができます。

■自己破産のメリット・デメリット
自己破産には、一部の例外を除き借金をゼロにできるという大きなメリットがあります。また、生活に必要な財産は回収禁止財産として保護されます。

しかし、不動産や車と行った金額の大きい財産は全て回収される点、免れた債務の保証人に負担をかける点はデメリットといえます。

加えて、一定期間特定の職業や資格について制限がかかる、5～10年程度クレジットカードを利用できなくなるという不利益もあります。

桃谷法律事務所は、東京都文京区で法律相談を承っております。相続や離婚、交通事故、債務整理から建築問題、企業法務まで幅広く対応しておりますので、お困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。